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サンプル

15/10/23 
□任意の位置にジャンプするイベント

解説
RPGツクール2000/2003でのイベントのジャンプは動作指定で行うものなので、 一つの動作指定コマンドによるジャンプで一つのジャンプ先しか 設定できませんでした。
今回のテクニックを使うと、変数などで位置を指定して、 そこへ向かってジャンプさせることができるようになります。

ピクチャーなしドット単位移動にも使用している、というか ピクチャーなしドット単位移動を試行錯誤していた最中に発見した副産物です。
ドット単位移動を実現する為には避けて通れませんでした。

仕組み
原理は簡単です。
「ジャンプ中のイベントに位置設定と動作指定による移動を設定する」
これだけです。
これで、現在のジャンプ状態をキャンセルして、 改めてジャンプ前の位置から位置設定&動作指定での指定先に向かって ジャンプするという挙動を示します。
そこで、このようなコモンイベントを組みます。
◆キャラクターの動作指定:EV00XX, すりぬけ開始, ジャンプ開始, ジャンプ終了
◆ウェイト:0.0秒
◆変数の操作:[0012:移動先Y]減算, 1
◆イベントの位置を設定:EV00XX, (V[0011:移動先X], V[0012:移動先Y])
◆キャラクターの動作指定:EV00XX, 下に移動
変数[0011:移動先X][0012:移動先Y]に値を代入してこのイベントを呼び出すと、 代入した座標に向かってジャンプするイベントが実現するわけです。
ただ、ジャンプ時に1フレームだけ垂直にジャンプしているのが見えます。 これが許せないという方にはこのイベントはオススメできません。 (マップイベントを2個使えば 完璧にジャンプしているように見えるイベントを作ることは可能ですが、 少し複雑になります)

ここで注意点。必ず並列処理のイベントから呼び出して使用してください。 自動的に始まるイベントから呼び出すと、動作指定の反映が遅れる場合があり、 それで失敗してしまうことがあります。